ブラックリストの人がお金を借りることはできる?

ブラックリストに載っている人は、クレジットカードを作ったり、ローンを組んだりすることができないという話を聞いたことがあるかもしれませんが、実際に「ブラックリスト」という一覧があるわけではありません。
では「ブラックリストに載る」というのはどのような状態のことを指すのでしょうか。また、ブラックリストとなってしまう条件や理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

ブラックリストとは?

ブラックリストとは、信用情報に事故情報の記載があり、クレジットカードやキャッシングなどのローンの審査に通過できなくなった状態のことを指します。単純に「ブラック」と呼ぶこともあります。

 

審査に通過できない人のリストがあるのではありません。ブラックリストかどうかは、その人の信用情報に何が書かれているかによります。

 

ブラックリストになってしまうと、審査に通過できなくなり、ローンが組めなくなってしまいます。住宅ローンや自動車ローンを組んだり、クレジットカードを作ったり、キャッシングの契約ができなくなります。

 

ただ、審査対象となるのは信用情報だけではありません。職業や年収、年齢、雇用形態、家族構成なども影響します。審査では様々な情報を元に、総合的に審査の可否を判断します。審査においてどの程度信用情報が重視されるかは、他の属性によります。

 

信用情報と信用情報機関

信用情報には以下のような情報が登録されています。

・クレジットやローンの契約内容
・支払状況と残高(延滞があれば期間や金額も記載)
・信用情報の照会記録(照会者と目的)

 

今までキャッシングを使ったことがなくても、クレジットカードを持っている人なら、信用情報機関に信用情報が登録されています。

 

銀行や消費者金融、クレジットカード会社は審査の際に必ず信用情報のチェックを行います。

 

ブラックリストになるのはどんな情報?

では、信用情報にどんな情報が登録されているとブラックリストとなるのでしょうか?

 

●延滞
借金の返済が長期間遅れるとブラックリストになります。明確な基準はありませんが、一般的には3ヶ月遅れるとブラックリスト入りになるといわれています。
少しの延滞で即ブラックになる心配はありませんが、1ヶ月程度の延滞でも何度も繰り返すとブラックリストになる可能性があります。

 

●債務整理
債務整理の記録がある場合、ブラックリストとなり、キャッシングの審査通過はできなくなります。
債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産、特定調停の4種類がありますが、いずれか一つの手続きを開始すると信用情報に債務整理の情報が登録されます。

 

●代位弁済
借り入れしたのとは別の業者に返済を立て替えてもらい、建て替えてくれた業者にその後の返済を行うようにするのが代位弁済です。キャッシングなどの返済が困難になった場合、保証会社がローン会社に返済を行います。代位弁済が行われるということは通常の返済ができなくなったという証拠になるため、信用も大きく落ちてしまいます。

 

●借入件数が多い
返済が順調で延滞がない場合でも、借入先が複数にまたがっているとブラックリストに入ってしまう場合があります。即日融資の場合、3社以上になると融資が難しくなります。

 

●照会記録が多い
審査の度に信用情報をチェックするため、一度にたくさん申し込むと照会記録もたくさん残されます。

 

照会記録が多いということは、非常にお金に困っているか、たくさんの審査に落ちているか、手当たり次第申し込んでしまうほど計画性がないということになります。いずれにせよ信用性は低く、審査においては不利です。
照会記録が短期間で4件を超えると、審査に通過しづらくなるといわれています。

 

キャッシングを使ったことがなくてもブラックリストになる可能性がある

今までキャッシングを申し込んだこともなければ、クレジットカードの延滞をしたこともなく、ブラックリストに入ることはないという人でも、思わぬ原因でブラックリスト入りしているケースも少なくありません。

 

●携帯料金の延滞
若者のブラックリスト入りで最もよくある原因が携帯料金の延滞です。

 

実は、スマートフォンの端末料金を分割払いするのも立派なローンです。
最近は分割払いするのが一般的で、しかも毎月の利用料金と合わせた支払いになるため、ローンを組んでいるという意識がない場合が非常に多いです。

 

特に意識せずにローンを組み、危機感のないまま延滞してしまい、肝心な場面になってからブラックリスト入りに気がついて困るというケースが後を絶ちません。
たかが携帯電話料金の延滞と思うかもしれませんが、信用情報上の扱いは借金の返済が遅れたものと同じです。

 

●奨学金の滞納
奨学金を運営する学生支援機構が2008年に全国銀行個人信用情報センターに加盟したことにより、奨学金の返済状況が信用情報に登録されるようになりました。

 

●公共料金
公共料金の返済をクレジットカード払いにしている場合、公共料金の滞納がクレジットカードの延滞として信用情報に登録されてしまいます。他の支払方法であれば信用情報に乗らないため、不安な場合は支払い方法を変更しておきましょう。

 

信用情報には期限がある

信用情報には内容に応じて登録期限があります。一度ブラックリストに入ってしまった場合でも、事故の原因が解消され、一定期間がすぎればブラックリストから脱出することができます。

 

登録期間は以下の通りです

・滞納:5年
・自己破産、個人再生:5〜10年
・任意整理:5年
・特定調停

 

登録期間は、内容だけでなく信用情報機関によっても違いがあります。気になる情報については、それぞれの信用情報機関の公式サイトから保存期間を確認しましょう。

 

信用情報は自分でも確認できる

自分の信用情報については、個人で開示請求することができます。郵送だけでなく、パソコンやスマートフォンからでも手続きできる場合もあります。費用は1000円程度です。

 

特に心当たりがないにもかかわらず、何度も審査に落ちている場合、信用情報が原因となっている可能性が高いです。不安な場合は、一度自分の信用情報を開示してみることをおすすめします。

 

信用情報を削除するには

もし開示した信用情報に誤った情報が載っていた場合、登録情報を削除することができます。

 

誤った情報が載ってしまうことはめったにありませんが、2013年にソフトバンクが順調に携帯電話料金を払っていた人に延滞の情報登録してしまったというミスがありました。信用情報は無事修正されましたが、こうした間違いがないとも限りません。
誤りに気がついたら、すぐに登録されている信用情報機関に相談しましょう。

 

専門の弁護士の力を借りれば、登録期間内の情報を削除して、ブラックリストから抜けることも可能です。
ただし、どの弁護士でも引き受けてくれるとは限りません。また、依頼料や裁判所に異議申し立てをするための費用も必要になります。

 

ブラックリストになってしまったら、まずリストから抜けることを考えるのではなく、延滞を解消したり、債務の問題を解決したりすることを優先しましょう。延滞など債務が続いているのであれば、その解消を行わなければどんな有能な弁護士でもブラックリストから抜けさせることはできません。

 

悪徳業者に注意

「ブラックリストでも借りられる」と宣伝している業者はもれなく闇金といっても過言ではありません。

 

法律の範囲で融資をして利益を得るなら、きちんと返済できる人だけを対象にする必要があります。返済能力のない人に貸すことなどできないはずです。ブラックリストに載っているリスクの高い人に積極的に貸そうとするのはおかしいです。

 

こうした業者の審査はいい加減なので借りるのは簡単ですが、返済は大変です。法外な金利を請求されたり、怖い人が取り立てにきたりします。自分だけでなく、周りの人に迷惑がかかる場合も多いです。

 

貸金業者は登録制のため、登録がない業者は危険です。また、嘘の登録番号を掲げている場合もあります。金融庁が公開している「登録貸金業者情報検索」を利用すれば、登録業者の電話番号や住所などの情報を確認できます。登録内容と異なる場合、登録しているフリをしている違法な業者である可能性が高いです。

 

ブラックリストでもキャッシングできる場合はある

ブラックリストの人にお金を貸してくれる業者が全て悪徳業者であるかというと、そうでもありません。

 

誰でも名前を知っているような大手で借りるのは難しいですが、地元の中小規模の消費者金融ならば、他でブラックリストと判断されるような人でも融資してくれる場合があります。借入額は少なくなりますが、合法的な業者から借り入れが可能です。

 

クレジットカードのキャッシング枠

クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠があります。
もし手持ちのクレジットカードにキャッシング枠があれば、クレジットカードを使ってお金が借りられます。

 

ただし、クレジットカードに必ずキャッシング枠がついているとは限りません。クレジットカードの申し込み時に審査を行いますが、ショッピング枠の審査のみで、キャッシング枠の審査を行っていないケースも多いです。
新たにキャッシング枠を作る場合、別途審査が必要になります。

 

消費者金融や銀行カードローンに比べれば、クレジットカードのキャッシング枠の審査は比較的通りやすいといわれていますが、それでもブラックリストに入ってしまっているとなると難しいです。

 

キャッシングとブラックリスト

信用情報にブラックリストという表はありませんが、過去の延滞や債務整理などの情報により、キャッシングやクレジットカードの審査に通過できなくなることがあるのは事実です。
今まで借金をしたことがなくても、携帯電話料金や奨学金の滞納など、思わぬところでブラックリスト入りしている場合もあります。
信用情報は自分でも開示請求して中身を確認できるため、気になる人は一度チェックしてみましょう。

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